「仕事と家庭の両立」への取り組み

社会福祉法人万葉福祉会の経営方針
介護業界は長年、人手不足や高い離職率という深刻な問題を抱えていました。当法人もこの難問の解決について平成18年から検討を始めました。当時、当法人は雇用が不安定ながら仕事は正職員と同じ能力が求められる「常勤的非常勤職員」が多くいました。
職員達で組織した「仕事と家庭の両立」を支援するための検討会の研究の結果、安定した雇用で自身の能力を十分に発揮して頂くことが重要である、との結論に達したのです。このために経営のバランスを勘案しつつ、平成19年度から2年をかけて希望者全員の正職員化を達成しました。

行動計画策定に取り組んだ背景と経過そして課題
さらに、自分たちの職場をどのようにすればさらに働きやすい職場になるかを職員全員が参加し検討する組織を平成19年に導入しました。具体的には、いくつかのチームに分かれて議論し、2ヶ月間で一つの結論を出し、期間が満了すればメンバーを入れ替えます。
こうした議論の中から、休憩を取りやすい環境や年休を取りやすい仕組みづくりを構築するにはどうすればよいか、などが提案され、それをできる限り反映する形で環境の整備を行ってきました。この際、リフレッシュ休暇（年休以外に年3日の連続休暇）の制度化も実現しました。

検討会による研究の結果、実現した成果

• 非常勤職員の正職員化22名（H19年度：10名、H20年度：12名）
• 職業家庭両立推進者を選任
• 「育児・介護休業などに関する相談窓口」設置・任命
• 「介護福祉士」資格取得のための介護技術講習会受講費用の1/2助成
• 介護休業制度（有給：5日）を創設
• 介護休業規定改正（子の看護のための休暇　5日/年→有給：7日/年）
• 育児休暇（有給：3日）、リフレッシュ休暇（有給：3日/年）創設　
• 育休・年休・リフレッシュ休暇を取得しやすい職場の風土作り

行動計画策定の成果

奈良県社員・シャイン職場づくり推進企業」表彰

　　こうした「仕事と家庭の両立」や「男女が共に働きやすい環境」な
　　ど仕事と生活の調和や、雇用の継続や復帰がしやすく柔軟かつ多様
　　な働き方などができる職場づくり、正規雇用の拡大など良質の雇用
　　環境整備への取り組みが優れている点などが認められ、平成21年に
　　奈良県知事より「奈良県社員・シャイン職場づくり推進企業」表彰
　　を受けました。




「次世代育成支援対策推進法」認定マーク（愛称：くるみん）取得
　　
　　　　職員との議論を踏まえ、さらによりよいケアができる体制づくりを
　　　　目指して仕事と家庭の両立をはかることができる職場環境の整備に
　　　　向けて平成19年に2年間の行動計画を策定し、この達成が認められ
　　　　たことにより平成22年に厚生労働省より「基準適合一般事業主認定
　　　　企業（次世代認定マーク）」の認証を頂きました。
　　　　今後とも、当法人はワーク・ライフ・バランスのさらなる向上をめ
　　　　ざし仕事と家庭の両立支援に積極的に取り組み、より働きやすい社
　　　　会福祉法人をめざしてまいります。



一般事業主行動計画及び仕事と家庭両立支援計画の内容・経緯

H19. 4. 1-21.3.31	「職場風土改革促進事業計画」策定
H19. 8. 1	職業家庭両立推進者を選任
H19. 8.23	職場風土改革促進事業実施事業主の指定を受ける
H19. 9.14	「仕事と家庭の両立」を支援するための検討会 発足
H19.12. 1	第２次「仕事と家庭の両立」を支援するための検討会 発足
H19.12.27-21.12.26	「一般事業主行動計画策定」　 子ども看護休暇制度(有給)の導入 相談窓口の設置
H20. 3. 1	「育児・介護休業などに関する相談窓口」設置・任命
H20. 4. 1	「介護福祉士」資格取得のための介護技術講習会受講費用の1/2助成
H20. 4. 1	介護休業制度（有給：5日）を創設
H20. 4.16	第３次「仕事と家庭の両立」を支援するための検討会 発足
H20. 9. 1	介護休業規定改正（子の看護のための休暇 5日/年→有給：7日/年）
H21. 3.23	育児休暇（有給：3日）、リフレッシュ休暇（有給：連続3日）創設
H21.12.27-23.12.26	「第２次 一般事業主行動計画策定」
H23.12.27-25.12.26	「第３次 一般事業主行動計画策定」
H25.12.27-27.12.26	「第４次 一般事業主行動計画策定」 子どもの看護休暇制度の改正 　子ども２人以上の場合　10日→12日(半日単位の取得可)

　　　　　　　　　　　　　　　　お知らせ一覧に戻る

---