職場訪問記「社会福祉法人万葉福祉会」がなら労働時報(2010.4 奈良県発行)に掲載されました

以下に、なら労働時報の掲載内容を記載いたします。
今回の労働時報も、奈良県社員・シャイン職場づくり推進表彰企業を訪問し、「働きやすい職場づくり」について話をお伺いしました。
■働きやすい職場づくりに積極的に取り組まれていますが、特に力を入れておられる取り組みについて教えてください。
→ 自分たちの職場をどのようにすればさらに働きやすい職場になるかを職員全員が参加し検討する仕組みを導入しました。具体的には、いくつかのチームに分かれて議論しました。チームは2ヶ月間で一つの結論を出し、期間が満了すればメンバーを入れ替えます。
こうした議論の中から、休憩を取りやすい環境や年休を取りやすい仕組みづくり環境にするにはどうすればよいか、などが提案され、それをできる限り反映する形で環境の整備を行ってきました。
■積極的に取り組まれるようになったきっかけを教えてください。
また、取り組みの経緯を教えてください。
→ 介護業界は、人手不足や高い離職率という深刻な問題を抱え、当法人においても、4年前にこれらをどのように解決できるかということを考えたことがきっ かけでした。「常勤的非常勤正職員」という、身分が不安定ながら仕事は正職員と同じ能力が求められる職員が増えていたことから、これらを解消し、安定した 職場で力を発揮して頂くために、経営のバランスを勘案しつつ、2年をかけて希望者全員を正職員に登用しました。
その後、職員との議論を踏まえ、さらによりよいケアができる体制づくりを目指して仕事と家庭の両立をはかることができる職場環境の整備に向けて2007 年に2年間の行動計画を策定しました。この達成が認められたことにより、この度「基準適合一般事業主認定企業(次世代認定マーク)」の認証を頂きました。
■最後にこれから働きやすい職場づくりに取り組まれようとしている企業に対してアドバイスをお願いしたいのですが・・・・・
→ 職員全員で働きやすい職場づくりを議論をしたことで、みんなで働きやすい職場をつくろうという一体感が出来ました。それにより士気が上がり、職場に誇 りを持ち、結果的により良いケアにつながるなど目に見えない部分ですが、間違いなく改善があったと思います。職員が議論を重ねる中で見えてくるものがあ り、取り組みを通じて業務の見直しや効率化も図れました。
〜訪問してみて〜
働きやすい職場づくりをする上でどのようにして従業員のニーズを把握するかということが一つの課題になります。従業員同士が議論する中でどうすればよい かを考え、それをできる範囲で反映させていくことで働きやすい職場づくりへつなげられていますが、その議論する雰囲気作りが働きやすい職場の秘訣ではない かと感じた訪問でした。
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